「給与は経験・能力を考慮の上決定」とだけ書いた求人票は、法律上のリスクだけでなく応募数の面でも大きく損をしています。求人票の給与表記には職業安定法に基づく明示義務があり、特に固定残業代を採用している企業は記載を誤るとハローワークや求人媒体の審査で差し戻しになることもあります。本記事では給与表記の基本ルールと、同じ条件でも応募が集まる見せ方のコツを解説します。
目次
職業安定法では、求人票に労働条件を明示する義務が定められており、賃金についても「具体的な額」を示すことが原則です。「応相談」「経験・能力を考慮の上決定」といった曖昧な表記のみで金額を一切示さない求人票は、法令上望ましくないとされています。
2018年の職業安定法改正以降、ハローワークをはじめ多くの求人媒体では、賃金は具体的な下限額(できれば範囲)を明示するよう求められています。特にIndeedなど求人検索エンジンでは、給与レンジが未入力・不明瞭な求人票は検索結果での表示順位が下がる傾向があり、法令遵守と応募数の両面で給与表記の正確さが重要になっています。
固定残業代(みなし残業代)制度を採用する場合、以下の3点をすべて求人票に明記することが職業安定法で義務付けられています。1つでも欠けると「固定残業代の表記不備」として求人媒体の審査で差し戻される原因になります。
| 表記パターン | 具体例 |
|---|---|
| NG | 月給30万円(固定残業代含む) |
| OK | 基本給25万円+固定残業代5万円(時間外労働30時間相当・超過分は別途支給) |
求人票の給与欄で審査差し戻しや応募者とのトラブルにつながりやすいNG表記は、次のようなパターンです。
固定残業代の内訳表記など、求人票で見落としがちな法令対応をAIが踏まえた上で原稿を生成します。給与条件を入力するだけで、応募が集まりやすい表現に自動で整えます。
無料で試してみる法令を守った上で、同じ給与条件でも「魅力的に、かつ正確に」見せる工夫で応募数は大きく変わります。
年収例を具体的な人物像とセットで示す
「年収例:430万円(入社3年目・残業月20時間の場合)」のように、誰がその金額に到達するのかを明記すると信頼性が高まる。
賞与・昇給の実績を数字で示す
「昨年度賞与実績:3.2ヶ月分」「入社1年後の平均昇給:月1.5万円」など、実績ベースの数字は口約束より説得力がある。
手当は項目立てて列挙する
「住宅手当2万円/月」「資格手当」「家族手当」など個別に見せることで、合計額以上にお得感が伝わる。
固定残業代の内訳を「安心材料」として書く
「固定残業代を超えた分は別途全額支給」の一文は、サービス残業への不安を先回りで解消できる。
求人票を公開する前に、給与欄が以下を満たしているか確認しましょう。
給与表記は、法令遵守と応募数アップを両立させるべき重要な項目です。固定残業代の内訳明示など基本ルールを守った上で、年収例や実績数字を活用すれば、同じ条件でも「安心して応募できる求人票」に生まれ変わります。給与欄の見直しは、コストをかけずに応募数を増やせる最も即効性の高い改善策のひとつです。